お見合い結婚

 望月裕里ちゃんが、お見合い写真を持ってきました。
鼻はちょっと高め、目がきりっとして、耳がピンと大きくて、なかなかのハンサムボーイ。
ロングヘアがにあいます。名前は「ラッキー」、オスのパピヨンです。
「お嫁さんは、どうやってさがしたらいいのかなあ。結婚のさせ方も教えてください。
メスで黒と白のパピヨンがいいんだけど」

 赤ちゃんを見てみたい、というだけでなく、その子イヌのめんどうをちゃんと見ていく
心がまえもできているかな。

 お母さんになるイヌは、ワクチンをすませてあり、寄生虫がいないことも大切です。
結婚のときに、ラッキーが病気をもらう心配があるからです。
もちろん、ラッキーも、ワクチンと検便をしておいてね。

 いつ結婚(交配)させるのがよいかというと、メスが初めて出血(発情)したときは、交配を見送りましょう。
なぜなら、まだメスとしての体が十分育っていないからです。二度目の発情までまちましょう。
ふつう、出血のあった日から十一−十三日ぐらいが、交配させるのにぴったりです。
そのころ、いっしょに遊ばせます。


 イヌの妊娠期間は二か月です。人とちがって、あっという間にお母さんになるんだね。
春と秋に発情しますが、秋に交配すると真冬に出産となって子育てしにくいので、
子イヌの育てやすさを考えると、春のほうがよいでしょう。

 メスの出血に気づかない人もいるようなので、その見分け方も教えるね。
尿の出口、外陰部がポワッとふくらんできて、しっとりしてきたら発情です。
わからなかったり、どうもじょうずに交配できないときは、動物病院につれていって、相談してね。

 妊娠の見つけ方は、まず体重です。一週間ごとにはかってみて、少しずつふえてきたら注意です。
三週間目に超音波検査ではっきりします。
四週間目になれば、腹部をさわるとピンポン玉くらいの赤ちゃんがわかります。


 何だか、ワクワクしてくるね。気が合うお嫁さん、見つけてね。