ハムスターの年間スケジュール

 きょうは、リクエストの多い「ハムスターの年間スケジュール」をおとどけします。保存版かな。
 まず、いまの季節は日差しがやわらかくなってきて、日光浴にはバッチリです。
冬毛から夏毛にかわるので、毛がよくぬけます。
衣がえみたいでしょう。マメにブラッシングをしてね。
子どもをふやすのにちょうどよい時期なので、ヨーグルトやチーズなどの
動物性たんぱく質も少量あたえて、栄養をつけましょう。
逆に、ふやしたくないときは、野菜中心のえさにすると発情しにくくなります。  

梅雨は、ハムスターにとって苦手な季節。ハムスターのふるさとは砂漠なので、
湿度が高くてジメジメしているところはきらいなの。
夜行性のハムスターは夜に動きまわるから、この時期、野菜などのくさりやすいえさは夕方にあげて、
朝、食べのこしたものは、カビやすくなるので、すてましょう。
他の季節よりもマメにそうじが必要なのは、人と同じです。  
夏は、水そう式のケージだとむれやすくなります。
ケージを閉めきった部屋や直射日光の当たる窓ぎわにおくと、熱射病になってしまいます。
うちの病院にもひと夏で二、三回、ぐったりした状態で連れられてきます。
でも、冷房の風が直接当たると冷えすぎて、冬眠したように動きが悪くなったハムスターも来るんですよ。
どちらも気をつけてね。  秋は、夏毛から冬毛にかわるので、ぬけ毛が多くなります。

冬にそなえて、巣箱にえさをためこむハムスターもいます。ときどきのぞいて、古いえさは取ってね。
ヒマワリの種など、脂肪分の多いえさをふやしましょう。ただし、太りすぎに注意。
この写真はネ、同じ日に生まれたきょうだいなのに、別べつの家で育てられたの。
向かって左の子は、ヒマワリの種ばかり食べていたら……ホラね、右の子にくらべて倍も太っちゃったの。  
冬は、寒いからといって綿を入れると、細い繊維が足にからんでつめが取れたり、
]血行が悪くなったりするので、注意してね。温度が決め手の年間スケジュールでした