毛玉ってなぁに?
 
春は、ぬけ毛のなやみや毛玉の質問が多くなる季節です。
今回は、ネコの毛玉の基礎知識を教えるね。
ちょっとした毛玉博士になれるよ。  

まず、ネコの毛ってどうなってるかというと、アンダーコート(ほわほわした細く短い毛)と、
アウターコート(少しかための長い毛)の二重構造です。
背中にはアウターコート、おなかにはアンダーコートが多く生えています。
アンダーコートは保温の役目をするので、夏はへり、冬にはふえて、体温調節をしています。
だから、ふつうは春と秋に毛がぬけ、生えかわるのです。
 ネコの特技のひとつ、「毛づくろい」って知ってる?

 自分の舌をブラシがわりにして、器用にとかすしぐさです。
便利にできていて、舌の先がよく動き、表面にはザラザラの突起がいっぱいあるの。
でも、そのためにネコは毛づくろいのとき、毛をのみこんでしまいます。

 そこで心配になってくるのが「ヘアボール(毛玉)」。
少しずつぬけて飲みこんだ毛が、食道や胃で毛玉になるの。
毛玉は消化されないので、ネコはときどき体の中にたまった毛玉をはき出します。

 できやすいのは、春と秋の毛がぬけかわるときや、お母さんネコが子ネコをなめるとき、
病気で毛がぬけるとき。
また、ストレスがあると体をなめる回数がふえるので、毛玉ができやすくなります。
飼い主がブラッシングをさぼってるときもネ。毛の長いネコ、毛が多いネコもそう。

 この毛玉、ふつうは生理的なことだから問題はないけれど、
下痢や便秘、胃炎、はいてばかりいるときなどは、「毛球症」という病気につながるので、
動物病院に相談してね。
室内で飼っていると、外の温度と関係なく一年中毛が生えかわるネコもいます。

 毛づくろいは、ネコの習性だから、やめさせることはできないので、まめにブラッシングしてあげてね。
そうそう、フードの中には、自然の食物繊維のはたらきで、毛玉が便に出やすくするものもできたんだ。
「ありがたいニャー」と、うちのチーコもいってます!?